▼参考
http://darkcharizard40.diarynote.jp/201109020044216356/
▲1年半前









「…あの子、もう寝たかしら」


「…そうだな、もうこんな時間だ」


「んじゃ、乾杯しちゃいましょっか」


「そだな、カンパーイ」



かちぃん。


「それにしても、転職してつくづく良かったわね、ホント」


「そうだなあ、前職と違って週末休みもあるし、
  仕事も効率化されててやりやすいよ」


「帰りも早くなったしね」


「そこがでかい」


「ね」


「社名、なんだっけ」


「チームプラズマ株式会社。まぁ、事業はいくつかあるぶん安定してるよ」


「うちのパパにぴったりの名前だよね」


「な。まぁ、まさか入社半年でこれだけ出世できるとは思わなかったよ」


「EXさん家の奥さんも言ってたわよ。シビさんの旦那さん、最近すごい火力だって」


「え、ホント? マジかー。EXさんとこの旦那さんはまだまだ手強いんだけどね」


「いいじゃない。前より全然対等になったんだから」


「ま、そうだな。ひとまずはこれで一安心だ」


「…ね、パパ」


「なに?」


「私ね、本当に安心してるの。
  1年半前のあなたはすごく環境的にキツかったじゃない?」


「まあなあ…」


「そこから立派に這い上がったあなたは、すごくカッコいいと思う」


「茶化すなよ、ママ」


「ううん。この一年、長かったね」


「そうだな…いや、お前がいてくれたからだよ、ビール」


「ルドン…」


「ビール…」


「あ! …ダメよ、シラスが起きちゃう」


「だいじょうぶだよ、音さえ立てなきゃ」


「あ…」


「パパ?ママ、何やってんのー?」



「「あわばばばらばら違う違うこれら違うのバトルの練習だから実戦さながらの練習なのだから隅から隅までだいじょうぶ」」


「とんだエレキダイナモだね」


「あ、あはは! そうだね! 」


「あはははは!」


「あはははは!」








シラスは幸せでした。

あまり仕事がなくて元気がなかったルドンパパが、
なんだか最近頼もしく見えるからです。
ママの仕事もパパの力になるとわかり、なんだかママまで嬉しそう。



シビ家に、久々の笑顔がともりました。



サポートが得意なビールママ、
前線で大活躍のルドンパパ。

シラスは、いつか立派なポケモンになるぞと、
額に汗する両親の脇で、ひとりにこにこしてるのでした。



ひとつの家族に同じポケモンは4枚まで。
シラスに弟が生まれる、ほんの一年前のおはなし。





よかったね、シビルドン。

コメント

けいりょう(KR)
2013年2月16日1:12

最後まで読んでしまったけど後悔はしていない(笑)

ボヤッキー
2013年2月16日2:03

こうやって、シラスは、この世に自分が生を受けた事情を何となく理解して、大人になっていくんですね。

今後ビールと対戦する際に、シラス1Killできなくなりそうです。

カメキチ
2013年2月16日2:41

感動しました;ω;
ありがとうございますm(__)m←

まつ
2013年2月16日3:05

最後にオチを期待してたのに綺麗に締められていて良い意味で裏切られました。

ちずきごう
2013年2月16日8:04

HP30逃げ0のシラス最強!とか言ってた頃が懐かしい。

CHANG
2013年2月16日17:23

>けいりょうさん
途中でやめても良かったんですよ。

>ボヤッキーさん
これから僕もシビ家を使うので、
シラスワンキル防止の啓蒙活動です。

>カメキチさん
みんなが仲良しだと、家庭はハッピーです。

>まつさん
「両親の脇でひとりにこにこしてるのでした。(全裸で)」
のほうが良かったでしょうか。。

>ちずきごうさん
あの頃から既に1差しでしたからねえ。

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